木材で環境保全エコロジー

今、地球温暖化などの環境問題に対処し、安全で安心して生活できる環境が求められています。

環境保全に貢献する森林を守り、育てるとともに、その産物「木材」を有効利用していくことが重要です。

森を守るための間伐促進活動が進められていますが、実際に利用されている間伐材は全体の約50%(推定)です。残念ながら50%は利用されることなく放置されているのが現状です。

木は乾燥重量の約半分が炭素だと言われています。木製品を使うということは、木から取り込んだ二酸化炭素をそのまま固定すること、つまり森を別の場所に移すことと同じ意味を持ちます。今まで処分してしまっていた間伐材を長く利用することで、地球温暖化の原因となる二酸化炭素の放出を防ぐことができ、廃棄物の量も減らせるので一石二鳥のエコロジー活動になるというわけです。

森林の活性化には…

木は、樹齢により炭素の吸収量が違います。炭素固定料の多い若齢樹を伐採し、木材として利用、植林することで二酸化炭素の吸収を高いレベルで保つことができます。いかに計画的な伐採を行い、いかに間伐材を有効利用していくかが二酸化炭素の放出削減になり、地球環境に貢献するのです。

木材は燃やしても、腐っても二酸化炭素を放出します!

木材を長持ちさせることが二酸化炭素放出を削減し、環境に貢献することになります。

保存処理木材は、30年~50年の耐久性があります!

木材(スギ)は、たくさんのC(炭素)を固定しています。無処理材は、腐朽するため2~3年で642kg/m3の二酸化炭素を大気中へ放出してしまいます。

何故、木材なのか?

木材を製造(製材)する時にかかるエネルギー放出量は、他の資材(コンクリート・鋼材など)と比べ、極めて少ない資材です。


地球温暖化問題

地球の平均気温が上昇する「地球温暖化」は私たちの安全な暮らしを脅かす重要な問題となっています。この地球温暖化を防止するための国際条約である「京都議定書」には「温室効果ガスの削減」や「森林吸収源」などが盛り込まれています。温室効果ガスとは、一般的に地球温暖化に寄与するような物質の事をいいますが、京都議定書によって削減することが決まった物質には6種類のものがあります。中でも二酸化炭素は、もっとも大きな温暖化をもたらすガスです。日本における温室効果ガスの排出量をみても、90%以上を二酸化炭素が占めています。未来の地球のために、今こそ私たち一人ひとりが、この問題に正面から真面目に取り組まなければなりません。